関野 吉晴
YOSHIHARU SEKINO
探検家
1949年1月20日東京都墨田区生まれ。
一橋大学在学中に同大探検部を創設し、1971年アマゾン全域踏査隊長としてアマゾン川全域を下る。
その後25年間に32回、通算10年間以上にわたって、アマゾン川源流や中央アンデス、パタゴニア、アタカマ高地、ギアナ高地など、南米への旅を重ねる。
その間、現地での医療の必要性を感じて、横浜市大医学部に入学。医師(外科)となって、武蔵野赤十字病院、多摩川総合病院などに勤務。その間も南米通いを続けた。
1993年からは、アフリカに誕生した人類がユーラシア大陸を通ってアメリカ大陸にまで拡散していった約5万3千キロの行程を、自らの脚力と腕力だけをたよりに遡行する旅「グレートジャーニー」を始める。南米最南端ナバリーノ島をカヤックで出発して以来、足かけ10年の歳月をかけて、2002年2月10日タンザニア・ラエトリにゴールした。
2004年7月からは「新グレートジャーニー 日本列島にやって来た人々」をスタート。
シベリアを経由して稚内までの「北方ルート」、ヒマラヤからインドシナを経由して朝鮮半島から対馬までの「南方ルート」を終え、インドネシア・スラウェシ島から石垣島まで手作りの丸木舟による4700キロの航海「海のルート」は2011年6月13日にゴールした。
1999年 植村直己冒険賞(兵庫県日高町主催)受賞 2000年 旅の文化賞(旅の文化研究所)受賞
2013年3月16日〜6月9日 国立科学博物館(特別展)「グレートジャーニー・人類の旅 ~この星に、生き残るための物語。~」 武蔵野美術大学名誉教授
服部 文祥
BUNSHO HATTORI
サバイバル登山家
服部文祥 (はっとり・ぶんしょう 旧姓、村田文祥)
登山家、作家。1969年横浜生まれ。94年東京都立大学フランス文学科とワンダーフォーゲル部卒。大学時代からオールラウンドに登山をはじめ、96年カラコルム・K2登頂(南南東リブ)、97年の冬から黒部横断をおこない、黒部別山や剱岳東面、薬師東面に初登攀ルートが数本ある。99年から長期山行に装備と食料を極力持ち込まず、食糧を現地調達するサバイバル登山をはじめ、そのスタイルで南アルプス・大井川~三峰川、八幡平・葛根田川~大深沢、白神山地、会津只見、下田川内、日高全山、北アルプス縦断、南アルプス縦断、など。
05年からは狩猟もはじめる。現在、狩猟技術を使った冬期のサバイバル登山を試行中。近年はお金に類するものをいっさい持たず、猟銃と釣り具を持って、長期間徒歩旅行することを活動の中心としている。その旅を、国際芸術祭あいち2022(旧あいちトリエンナーレ)に出展予定。近著に書評集『You are what you read』など。
田中 陽希
YOUKI TANAKA
プロアドベンチャーレーサー
Team EASTWINDキャプテン
日本ロングトレイル協会アドバイザー
1983年埼玉県生まれ。北の大地にあこがれた父の一言で家族は北海道富良野市麓郷に移住。一年の大部分を雪と共に過ごす内にクロスカントリースキーに没頭する。明治大学に進学後もスキー部で活動。インターカレッジで入賞。大学卒業後、体育教員を目指す傍らアドベンチャーレースと出会い、冒険へと人生の方向転換を図る。2009年、世界スキーオリエンテーリング選手権大会日本代表。国内唯一のプロアドベンチャーレースチームであるTeam EASTWINDの主力メンバーとして活動中。パタゴニアンエクスペディションレースに2010年~2013年、2016年出場。最高位は2012年と2013年、2016年の2位。チームの目標は世界一。2014年、前人未到の挑戦として、南は鹿児島県屋久島から北は北海道利尻島までの「日本百名山ひと筆書き~Great Traverse~」7,800kmの旅を208日と11時間で達成。2015年には、北海道最北端宗谷岬から鹿児島県の佐多岬までの新たな100座を、同じく人力のみで繋ぎあわせる「日本2百名山ひと筆書き~GreatTraverse2~」約8,000kmの旅を222日で達成した。
猪熊 隆之
TAKAYUKI INOKUMA
山岳気象予報士
1970年生まれ。全国18山域59山の山頂の天気予報https://i.yamatenki.co.jp/ を運営する国内唯一の山岳気象専門会社ヤマテンの代表取締役。中央大学山岳部監督。国立登山研修所専門調査委員及び講師。茅野縄文ふるさと大使。カシオ「プロトレック」開発アドバイザー。 チョムカンリ(チベット)、エベレスト西稜、剣岳北方稜線冬季全山縦走などの登攀歴がある。 著書に、山の天気にだまされるな(山と渓谷社)、山岳気象予報士で恩返し(三五館)、山岳気象大全(山と溪谷社)。 共著に、山の天気リスクマネジメント(山と渓谷社)、安全登山の基礎知識(スキージャーナル)、登山の科学(洋泉社)、山の観天望気(山と溪谷社)。
荻田 泰永
YASUNAGA OGITA
北極冒険家
カナダ北極圏やグリーンランド、北極海での徒歩冒険を行う。
2018年1月には日本人初の南極点無補給単独徒歩に成功。
第22回植村直己冒険賞受賞。2021年5月より、神奈川県大和市で「冒険研究所書店」を開業。
近藤 謙司
KENJI KONDO
国際山岳ガイド連盟認定/国際山岳ガイド
1962年6月30日、東京都に生まれる。高校時代より国際山岳ガイドの根岸知氏に従事。
登山家であり医師でもある、今井通子が率いるエベレスト冬季北壁登山隊に参加。その後、ヨーロッパアルプスでの山岳ガイドをはじめ、1998年10月に登山ツアーの企画会社であるアドベンチャーガイズを設立。2000年よりヒマラヤやセブンサミッツなどの高所登山を手掛け、2004年には日本初のエベレスト公募登山隊を組織するなど、国内外の多くの登山ツアーを企画運営。エベレスト7回を含め8000mの遠征登山は19回以上、マッターホルンには80回以上、アイガーには25回以上のガイド登山をしている。2013年にはコジオスコ(2,228m)にガイドとして登頂し、七大陸最高峰登頂をガイドとして達成した。著書に『エベレスト、登れます』(産業編集センター刊)、『僕は冒険案内人』(山と溪谷社刊)などがある。
小松 由佳
YUKA KOMATSU
写真家
1982年秋田県生まれ。フォトグラファー。高校在学中から登山に魅せられ、国内外の山を登る。2006年、“世界で最も困難な山”と称される世界第2の高峰K2(8611m / パキスタン)に日本人女性として初めて登頂。植村直己冒険賞受賞(2006年)。
次第に風土に生きる人間の暮らしに惹かれ、草原や沙漠を旅しながらフォトグラファーを志す。2008年よりシリアを撮影。2011年からのシリア内戦では人々の境遇の変化を目撃、シリア内戦・難民の取材を始める。
著書に「人間の土地へ」(集英社インターナショナル/2021年9月)。2021年、山本美香記念国際ジャーナリスト賞受賞。シリア人の夫と二人の子供と東京都八王子市在住。
阿部 雅龍
MASATATSU ABE
プロ冒険家
夢を追う男
1982年、秋田県出身。大学在校中から冒険活動を開始。 冒険家・大場満郎氏に師事。南米大陸のエクアドルからアルゼンチンまで1万1000キロを自転車で縦断。10、11年に北米ロッキー山脈の計5300キロを縦走。12年に南米アマゾン川1200キロをいかだで下った。14、15年はカナダ北極圏で計1250キロを単独踏破。16年はグリーンランド北極圏750キロを単独踏破。同じ秋田出身の白瀬矗南極探検隊隊長の最終到達点「大和雪原」を経由して、足跡を伸ばしての人類未踏ルートによる南極点到達を目指している。
2019年1月、日本人初踏破のメスナールートで南極点単独徒歩到達を達成。普段は東京・浅草でトレーニングを兼ねて人力車を引き、全国各地での講演活動も積極的に行なっている。著書に「次の夢への一歩」(角川書店)がある。
仙石 淳
JUN SENGOKU
登山ガイド
1980年、東京生まれ。2004年の渡仏以降、日本とシャモニを往復しながら、アルパインルートの単独登攀・登頂をメインに極地での撮影などでも精力的に活動する。ヨーロッパアルプスに精通しているため周辺のガイドや宿泊施設、おいしい飲食店などへのコネクションも充実しており、一般的なツアー登山よりも融通のきく付加価値の高い山旅のプロデュースに定評がある。自然豊かな高尾を自宅兼仕事の拠点とし、近辺の山へのアクセスもよい好条件のなか、明るく親しみやすい人柄で国内外の登山計画や山道具などのマニアックな相談にも対応している。最近は親子で一緒に楽しむクライミング教室や、地元の高尾山で親子で楽しむ沢登りのガイドも行なっている。竹内とは、未踏峰マランフラン6,573mに挑戦をしている。
小川 健太郎
KENTARO OGAWA
プロアングラー
TULALAのデザイン、コンセプトを生み出したチーフデザイナー。
幼少期米国で釣りを始め、大学での水産研究を通し学んだ豊富な知識や、2回に渡る365日連続釣行、無情報時代の海外釣行、日本縦断離島釣行などの濃密な釣り経験を以って長きにわたり釣り業界にフィードバック。
釣行取材引退後はTULALAをはじめとするロゴデザインやアパレルなど多方面で活躍する傍ら、突然三線の腕を磨き、八重山、宮古等の古典コンクールを受賞。近年は鉱石採集に精力的で、日常が圏外、行方不明ベースで扱われている。
岩田 京子
KYOKO IWATA
登山ガイド
1976年、横浜市生まれ。日本山岳ガイド協会認定 登山ガイド。 これまで、さまざまなアウトドアイベントの制作に携わる。現在はフリーランスとして国内では登山ガイド、海外ではトレッキングやツアー登山の添乗をしている。これまでにチョーオユー、マナスル、エベレスト、ローツェと4座の8000m峰に登頂。
SHINGO
バスプロ
・JB(日本バスプロ協会)所属のバスプロでJBTOP50カテゴリー選手。
・SHINGOフィッシングガイドサービス(釣りをしたい人の為のガイド)
・海外での試合や魚釣り
韓国試合では2回優勝。
竹内さんとはネパールにてゴールデンマハシールを釣る。
アメリカ、メキシコ、オーストラリア等々。
門谷“JUMBO”優
MASARU“JUMBO”KADOTANI
ドキュメンタリーフォトグラファー
1982 年、関西出身。愛称である "JUMBO" は、山岳に鍛えられた体格と、何事にも動じない性格が由来。 学生時代より三浦 雄一郎氏のヒマラヤ遠征に同行を重ねたことでネパールを知る。現在は、世界中の辺境や山岳地帯をフィールドにした写真・映像撮影で幅広く活躍。またそのフィールド経験を活かし、ネパールで、アウトドア向けバッグブランド 【The 3rd Eye Chakra Field Bag Works (T3EC) 】を立ち上げ、ソーシャルビジネスを組み込んだ生産工房の整備からプロダクトデザイン、運営ディレクションまで行なう。
柏 澄子
SUMIKO KASHIWA
ライター/登山ガイド
1967年千葉県千葉市生まれ。
高校と大学の山岳部で山を覚える。
登山全般と山岳地域に住む人々をテーマにした執筆活動と登山ガイドを生業とする。
雑誌、新聞、webなどに執筆。現在、毎日新聞にて「わくわく山歩き」を隔月連載している。
竹内洋岳氏については、彼が当時配信していた「HAM通信」を読み、2003年のカンチェンジュンガの時に取材を申し込んだのが、最初のインタビュー。
『山登りの始め方』『ドキュメント山の突然死』『山歩きはじめてレッスン』『日本人とエベレスト』(共著)ほか、多数の著書がある。
今年秋に、平成期に活躍した日本人女性の登山に関する書籍を出版予定。
[https://linktr.ee/mt.sumiko]
Portrait photo by Makoto KURODA
恩田 真砂美
MASAMI ONDA
登山ガイド 翻訳者
未年生まれ。
上智大学入学後、探検部と間違えて山岳部に入部。登山をはじめる。
卒業後は旅の要素に魅せられネパール、中国、インド、パキスタン、南米など高所の山々を中心にめぐる。
北極圏での犬ぞり行なども。山を中心にまだ見ぬ土地や文化、スピリットを追いかけて旅を続ける。
会社員であり、登山ガイド、ヨガインストラクター。
訳書にポーランドのクライマー、ヴォイテク・クルティカの人生と思想を描いた「アート・オブ・フリーダム(ベルナデット・マクドナルド著)」(山と渓谷社)がある。
竹内洋岳氏とは学生時代からの古い古いおつきあい。
[https://www.facebook.com/masami.ondamatsubara]
photo by Kelly Khiew
大木 ハカセ
HAKASE OOKI
アウトドアーズマン
outdoorsman bar ROVERS 店主旅遠征を活動の中心に置きながら、冒険家や探検家の遠征事務局などを手掛ける。2012年以降は、全国の中学生との1100kmに及ぶリヤカー冒険旅などを実施するなど、旅教育にも力を注いでいる。個人の旅としては2017年以降、馬に乗りモンゴル遊牧民訪問の旅を繰り返している。また、冒険家、探検家、学者、ジャーナリスト、アスリートなど異ジャンルのスペシャリスト達との親交も深く、数多くの対談やトークイベントに出演するなど、アウトドア文化の波及と発展を目的とした活動は多岐にわたる。
2021年、仲間のアウトドアズマンらと「焚き火横丁商店会」を結成。
A-suke (岡野永佑)
cafe&bar BASE CAMP 代表
2011年、水道橋にアウトドア好きが集まるカフェとして「BASE CAMP」をオープン。幅広いアウトドア経験と知識を持ち、元プロダクトデザイナーという経歴を生かしてコトやモノをプロデュースしている。
BASE CAMPの調理人でもあるので燻製やダッチオーブン料理なども造詣が深く、、雑誌等でレシピの掲載なども積極的に発信。著書に「THE 男前薫製レシピ77」などがある。
2021年、仲間のアウトドアズマンらと「焚き火横丁商店会」を結成。
シャンカール・ノグチ
SHANKAR NOGUCHI
東京スパイス番長
スパイス商人そして調香師。インド・パンジャブ州出身の祖父の代から続くインドアメリカン貿易商会の三代目代表として、インドにて業務用と小売販売用の商品作りと輸入卸、ネット通販(http://www.spinfoods.net)を営む。東京スパイス番長、ラムバサダー、スパイスと酒の研究室に所属している。著書に「スパイスの世界へようこそ」(河出書房新社)、『心とカラダにやさしい316種 増補改訂 ハーブ&スパイス事典』(誠文堂新光社)などがある。
スパイスハンター情報サイト http://www.spice.tokyo 2021年にオープン。
バラッツ
BHARAT
東京スパイス番長
鎌倉・極楽寺のスパイス商。アナン㈱3代目。南インド・ニルギリの高校GSIS(Good Shephered Int’l School)を卒業し、スイス・ジュネーブのCollege du Lemanにてケンブリッジ大学のA Levelを獲得。その後、スペインに留学して経営学と料理を学び、帰国。スパイスで素材の良さをで引き立たせることを得意とし、企業や全国各地との商品開発、オリジナルブレンドの考案、料理教室を開催。
著書「バラッツ流!絶品スパイスカレー」、共著「インドよ!」「東京スパイス番長のスパイスカレー」
水野 仁輔
JINNOSUKE MIZUNO
東京スパイス番長
AIR SPICE代表。1999年以来、カレー専門の出張料理人として全国各地で活動。カレーに関する著書は60冊以上。世界を旅するフィールドワークを通じて、「カレーとはなにか?」を探求し続けている。
「カレーの学校」の校長を務め、本格カレーのレシピつきスパイスセットを定期頒布するサービス「AIR SPICE」を運営中。
http://www.airspice.jp/
水口 謙二
KENJI MIZUGUCHI
冒険用品/JetSetter
雑誌編集者を経て、2011年に会社設立。GBRで2週間の洋上生活をしたことをきっかけに世界旅をライフワークとするようになる。
きっかけは釣り、世界中の魚を釣るうちに、写真撮影がもうひとつの旅の軸となる。訪れた国は43カ国。冒険用品代表、2022年にはSONYプロカメラマンに登録。
関口 裕樹
YUKI SEKIGUCHI
冒険家
1987年山形県生まれ
高校時代に冒険家に憧れ、卒業後就職をせずに冒険の道へ。
18歳で徒歩日本縦断したのを皮切りに、これまでに気温がマイナス50℃にもなる極寒の厳冬期アラスカや、プラス50℃を超える真夏の砂漠デスバレーでの人力冒険に挑み、国内外を徒歩で8600km、自転車で38000kmを踏破。
近年は厳冬期の極地を舞台に、カナダ・シベリア・スカンジナビア半島を単独踏破。
2020年第10回「モンベル・チャレンジ・アワード」受賞。
山本 直洋
NAOHIRO YAMAMOTO
空撮フォトグラファー
1978年東京生まれ
ニューヨークPier59Studiosにてスタジオマンとして勤務後ファッションフォトグラファー、風景写真家に師事。2008年に独立し、フリーランスフォトグラファーとして活動する。「Earthscape」と題し”地球を感じる写真”をテーマにモーターパラグライダーによる空撮を行う。
現在、世界七大陸最高峰を全てモーターパラグライダーで飛行しながら空撮するプロジェクト「Above the Seven Summits」を計画しており、プロジェクト第一弾として2022年2月にアフリカ大陸最高峰キリマンジャロの空撮を行った。
雑誌「旅の手帖」にて”空の旅”を連載。
著書に写真集「Earthscape of Japan」(BEHIND THE GALLERY)共著に写真絵本「そらをとびたい」(小学館)がある。
土居 愛実
MANAMI DOI
東京五輪セーリング競技
元日本代表
小学2年の時に兄の土居一斗(リオ五輪代表)の練習について行き、コーチに「ジュースを20本あげるからやろう」と誘われセーリングの世界に。
2010年ユース世界選手権で2位に入り、18歳で2012年ロンドン五輪、2016年リオ五輪に出場。17年世界選手権3位、18年ジャカルタ・アジア大会金メダル。